[RIDE THE LIGHTNING] Chapter21
〔アイオワ州デモイン グレゴリオ暦2026年9月22日 09:23 a.m. -6〕
スラムの住民たちを乗せた古びたバスの車列は、州間高速道路を抜け、空港を目指して大通りを南下していた。
パークに差し掛かり、左手に湖、右手には伸びきった芝生・木々が広がる。
「ん?」
装備を着込み、アサルトライフルを携行した男が歩道に立ち、バスを睨んでいる。
「おいおいおい、こんなところまで軍が警備してるのかよ」
ザワつく車内。
「もう着いたか?」老婆が目を開き、むくりと起き上がる。「……って、ああ。この辺りにゃ反政府組織のアジトがあるだろ?」
「レジスタンスってやつか」
「ああ」
老婆はガイドマイクを手に取ると、スイッチを入れる。
全車両のスピーカーがオンになる。
『おてて振っとけ』
住民たちは歩道に向かって手を振る。
歩道の男は呆気にとられた様子。
「すると、空港まではもうすぐだな」
老婆は再びマイクをオン。
『おいお前ら、すぐ降りられるようにしとけな』
